スタジオジブリ・レイアウト展 [イベント]
仕事道楽―スタジオジブリの現場 (岩波新書 新赤版 1143)
- 作者: 鈴木 敏夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/07
- メディア: 新書
スタジオジブリ・レイアウト展
7/26-9/28 まで東京都現代美術館にて開催されているこの展示会を観てきました。
何しろ市井の人にはめったに観ることができないだろう、高畑・宮崎両監督の
直筆レイアウトを間近で観ることが出来る!
それだけで、都内の仕事の打ち合わせの合間に会場へ足を運ぶ意味があるというもの。
そういうわけで前日チケットを予約購入し、会場に向かったわけです。
× × ×
結論を申し上げれば。
一流の匠達のレイアウト原図を展示するイベントなのに、
その展示レイアウトは三流という、まったく皮肉なものでした。
原図の展示が、観客の視点や歩く流れを無視した、まるで無計画な配置である――。
この一言につきます。
音声ガイド(※)の番号を知らせる看板(マーク)も、
まるで宝探しをさせるが如く、まるで目立っていないし。
※解説の音声をヘッドフォンに流してくれる機械。(有料です)
正直、「匠の仕事に対して、大変失礼ではないか?」と憤慨しました。
まだ開催したばっかりなので、改善する時間はあると思うので、
是非イベンターの方々は、展示の仕方の再考を検討していただきたく思います。
くわえて。
「チケットはゆったり観ていただくために、日時指定の予約制」
という宣伝文句は偽りありですよね?
会場はギュウギュウ寿司詰め状態。
人酔いで気分を悪くしてしまい座り込んでしまう人や、
係の人に介護される人を何人も見かけました。
小さなお子さんはまるで見ることができていませんでしたよ?
(子供が対象のイベントではないのかもしれませんが)
これも改善の余地ありだと思います。
× × ×
ただ。
そんなイベンターに対して不満爆発の展示会でしたが。
人ごみをかき分けて見た、巨匠達のレイアウト原図の数々は、本当に素敵なものでした。
またロビーで購入した(2900円もする)ちょっと高価ではありますが、408頁もの豪華な目録は
読み応えたっぷり。
ジブリファンには永久保存版の一冊でしたので、私的にはこれを手に入れられて
大変満足いたしました。
今回はゆっくり匠の原図を鑑賞できなかったので、
いろんなモノがこなれてくるだろうと思われる(希望)、9月の上旬頃ぐらいに、
もう一度、このイベントに足を運んでみようと思っています。